「若者が住みたい町」実現のために

人口減少問題の現実

 宍粟市は、人口減少が急激に進んでいます。この状況は、限界集落と言われる最奥の村落に限ったことではありません。みなさんがお暮らしの自治会でも、高齢者世帯が増えていることと思います。若者が都会に出て就職し、宍粟市に戻ってこないこの現状は、宍粟市全ての地域に見られます。
 高齢者のみの世帯では、健康の面で、経済的な面で、或いは交通の面でもご苦労が絶えず、そのご心労いかばかりかとお察しします。現在、子育て中の若いご夫婦でさえも、子供が都市部へと旅立ってしまえば、将来は高齢者だけの世帯となるかもしれず、全てのご家庭が避けて通れない宍粟市民共通の問題となっています。これが、最も身近な人口減少問題の現実です。
 ではなぜ、人口減少は進むのでしょうか? それは、経済環境と生活環境に大きな要因があります。
 

地域経済の維持拡大を!

 食品・衣服・雑貨・家屋等の生活上の経済は、地域の人口に比例します。しかし、その多くは、市外からの物品購入により成り立っていますので、購入のための資金が地域から流出すれば、それだけ地域の資金が減少し、その分だけ生活がしづらくなります。その結果、人口も減少していくのです。
 では、どうすれば市の経済を維持拡大できるのでしょうか? それには、市内の経済活動を活発化させることに加えて、宍粟の産品を市外へと販売したり、宍粟の職人が市外に出て収益を得たり、市外から宍粟へと来ていただいて消費してもらうなど、市外からの収益を増やすための施策が必要です。そのためには、宍粟市各地域の特性を最大限に活かし、産業構造の再編やその充実を図ることがとても重要となってきます。
 

生活環境の再整備を!

 また、人口が減少すれば地域に空き家が増え、それにともない、生活環境も悪化していきます。そこで、定住の誘導促進を推進し、上下水道・電気・道路など今あるインフラを活用しながら、高齢者の交通事情の改善を図るなど、生活環境の再整備を強く推し進める必要があります。
 さらに、市内において医療や教育が完結するシステムを創らなければなりません。それには、宍粟市における高度医療や高等教育の強化推進を図りながら、地域ごとの医療・教育・保育レベルを維持発展させるための体制の確立が不可欠です。
 

平時からの災害対策を!

 平成以降、日本では大きな地震や水害が多発しています。近い将来、宍粟市が災害に見舞われたその時、私たちは、生命や財産をどこまで守れるでしょうか? いずれ来るその時に備え、緊急時対策の改善だけでなく、損害を最小限に抑えるために、平時からの安心安全の仕組みづくりを急がねばなりません。
 

3つの緊急重要施策を!

 現在、宍粟市が何よりも取り組まなければならないのは、若者が都会に出て就職し、宍粟市に戻ってこないこの現状です。
私は、"若者が住みたい町の実現"を、第一の課題と考え、
 
  1. 市の経済を維持拡大するため、市外からの収益を上げる施策
  2. 生活環境を悪化させないため、定住の誘導促進策
  3. 災害による損害を最小限に抑えるため、安心安全の仕組みづくり
 
この3つを、宍粟市の課題を克服する緊急重要施策として提言します。
 3つの緊急重要施策の実行実現のため、神吉正男は、今後も、なお一層議員活動に全霊を注いでまいります。
 
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